Windows10/11 OSを外付けHDDにインストールする方法

外付けHDDにWindows10/11をインストールして、いつでもその外付けHDDからWindows10/11 OSを起動したいですか?Windows To GoでWin10/11を外付けHDDにインストールすることができますが、複雑で面倒な作業だと思いませんか?この記事では、Windows To Go Creator(Windows To Goの代替品)を利用してWindows10/11 OSを外付けHDDにインストールする簡単な方法についてご紹介しましょう。

ゆき

投稿者:ゆき/更新日:2024年03月26日

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Windowsを外付けHDDにインストールする理由

 

Windows OSをプラグアンドプレイ対応デバイス(例えば、外付けHDDやUSBフラッシュドライブなどのコンピュータ周辺機器です)にインストールすることができますか?そのポータブルストレージをパソコンに接続して、BIOSでブート順序を変更するだけで、使い慣れたシステムは起動して、すぐに使えるようになりますか?いつでもどこでも(ご友人やネットカフェのPCでも、自宅や会社のPCでも)、同じOSの環境を操作することができれば、かなり便利でしょう。

--YAHOOユーザーから

🎨豆知識:プラグアンドプレイ(PnP)とは、Windowsの機能の一つで、コンピュータに周辺機器や拡張カードなどの装置を追加・接続する際に、OSが自動的に導入・設定を行い利用可能な状態にするものです。また、これに似た「繋ぐだけですぐに使える」機能や仕組みの総称です。

「簡単に外にOSを持ち運びが出来て、どこでも同じ作業環境を構築したい」という人が少なくないでしょう。Windowsを外付けHDDにインストール(つまり、ポータブルOSを作成)すれば、BYOD対応を簡単に実現することができます。

🎨豆知識:BYOD(Bring Your Own Deviceの略)とは、「自分のデバイスを持ち込む」という意味です。社員が個人で所有しているスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの端末を企業内に持ち込み、業務に活用する仕組みです。

Windows To GoでWindowsを外付けHDDにインストールする制限

MicrosoftはWindows To Goという機能をリリースしました。それは、ホストPC上の外付けUSBドライブから通常版のWindowsを起動できるようにする、Windows 10 EnterpriseとWindows 10 Educationのユーザー向けの機能です。Windows To Goを利用してWin10をUSBメモリにインストールすることができます。

👍詳細解説|持ち歩けるWindows 10 To Go USBの作成&使用

Windows To Go

しかし、Windows To GoでWindows10 OSを外付けHDDにインストールするには多くの制限&注意事項があります。

Windows To Go使用時の制限&注意点:
基本的には、Windows8/8.1のEnterprise版、Windows10のEnterprise版/Education版でしか使えません。Windows10のHome版/Pro版またはWindows11の場合、この機能がサポートされていないので使用できません。
USB2.0ドライブはサポートされておらず、Windows To Go用に認定されたUSB3.0ドライブでサポートされています。
USB2.0ポートとUSB3.0ポート両方サポートしていますが、USB3.0ポートの方が高速です。
コンピュータに接続されている起動可能なUSBデバイスから起動しようとする場合、悪意のあるデバイスが含まれている可能性があります。
📝補足:コマンドラインからWindows10を外付けHDDにインストールすることもできますが、手順の数が多いし、操作が複雑すぎます。非常に手間がかかるため、一般ユーザーにはお勧めしません。

幸いなことに、Windows10/11 OSを外付けHDD/SSD、USBメモリなどにインストールするより簡単な方法があります。それは、AOMEI Partition Assistant Professionalの「Windows To Go Creator」機能を使うことです。Windows To Goの代替機能として、Windows10/11のISOファイルを利用してWindows10/11を外付けストレージにインストールして起動可能なUSBドライブを作成することができます。パソコン初心者でも簡単に操作可能です。

Windows10/11を外付けHDDにインストールする前の準備

Windows To Go CreatorでWindows10/11を外付けHDDにインストールする前に準備しておくべきことがいくつかあります。

❶まず、AOMEI Partition Assistant Professionalをダウンロードします。

 

このためだけで購入するのは気がひけるかも知れませんが、Partition Assistant Professionalには、その他HDDからSSDに移し替える時のクローン化機能や、万一のトラブルでWindowsが起動しなくなった時の救済機能なども揃った、ディスク関係に強いユーティリティソフトです。1本持っておいて損はないと思いますよ。

 

Proのデモ版 Win 11/10/8.1/8/7
安全かつ快適
※ヒント:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。購入後その完全版がすぐに届きます。

❷外付けHDDまたはUSBメモリにインストールするWindowsのISOイメージファイルを用意します。

💡ヒント:
お使いのパソコンと同じWindowsで良ければイメージファイルを用意しなくても大丈夫です。ただし、別バージョンのWindowsをインストールしたいのであれば、別途イメージファイルを用意する必要があります。
WindowsのインストールDVDを持っていれば、そのイメージファイルを指定することができます。
Windows10なら、Windows 10 公式ダウンロードページからISOファイルをダウンロードして使うことができます。

❸外付けHDD/SSDまたはUSBフラッシュドライブをコンピュータに接続して、Windowsによって認識されることを確認します。

💡ヒント:
USBメモリなら、64GB以上のものを推奨します。
先ほども言いましたが、USB2.0でも可能は可能なんですが、実用性や起動速度などの観点から、USB3.0以上に対応したUSBメモリを用意した方がいいと思います。作成時間も短くなるかもしれません。
同じ理由で、USB2.0の外付けHDDも実用性は低くなります。USB3.0以上のHDDを使うようにしましょう。もちろん、SSDがベストチョイスです。

❹作成後に、Windowsのインストール先となる外付けHDDやUSBメモリは上書きされて、NTFSファイルシステムでフォーマットされるので、前もって大切なデータをバックアップしておいてください。

👍Windows 10/11でデータをバックアップする5つの効果的な方法

Windows10/11を外付けHDDにインストールする方法(GUI)

以上のものをすべて用意したら、Windows To Go Creatorによって、任意のOSで起動可能なドライブを作成することができます。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Professionalをインストールして起動します。ツールバーの「ツール」タブをクリックし、ドロップダウンメニューから「Windows To Go Creator」を選びます。

windows to go creator

ステップ 2. 次には「Windows向け」か「Mac向け」か選択します。一般的に「パーソナルコンピュータ用のWindows To Goを作成」を選びますが、MacでWindowsを使いたいと考えているなら、「Macデバイス用のWindows To Goを作成」を選んで「次へ」をクリックします。

インストレーションファイル

ステップ 3. そしてイメージファイルを選択します。もし、現在動かしているPCと同じWindowsをインストールしたいなら、「現在のシステムでWindows To Goを作成」を選んで「次へ」をクリックします。

続行

ステップ 4. Windowsのインストール先を選択します。ここでは例としてKingston USBメモリを選びますが、USB接続であれば、外付けHDDやSSDでも構いません。パソコンに接続されているUSB機器が候補に出てくるので、ここから選びます。

ターゲット場所を選択

ステップ 5. 「データが完全に消去される」という警告メッセージが表示されます。事前にバックアップを取っておいた場合、「はい」をクリックして作業を開始します。

警告

さほど時間はかかりません(10分か15分くらい)。次のような画面が出たら、全ての作業が完了です。Windows10/11を外付けHDDやUSBメモリに正常にインストールしました。

完了

外付けHDDからWindows10/11を起動させる方法

次は、BIOS設定で起動デバイスの優先順位を変更します。つまり、USBドライブからパソコンを起動(ブート、boot)するように設定します。詳しい手順は次のとおりです。

ステップ 1. PCの電源を入れます。

ステップ 2. 電源投入後のロゴ画面で「Del」または「F2」を何度か押して「BIOS settings」に入ります。

💡ヒント:BIOSの表示方法はメーカーや機種によって異なりますが、多くの場合はF2キーやDeleteキーです。もしDelとF2を押すとダメになったら、BIOSに入れるキーをネットで調べてください。

ステップ 3. BIOSが起動したら、「Boot」タブをクリックして「1st Boot Device」項目のところをUSBドライブの名前に変更、USBドライブから優先的に起動するように設定します。

起動優先度を変更

ステップ 4. 最後にF10キーを押すことで、今回の変更を保存してBIOSを終了させます。

BIOSが閉じた後、すぐに通常通りにWindowsの起動が始まります。

💡ヒント:
USBメモリにインストール・作成したWindows10を別のコンピュータで使用したい場合、BIOS設定に入って起動可能なUSBを最初のブートデバイスとして選択すればいいです。
mac OSをUSBメモリに入れることができません。あくまでWindowsのみです。

AOMEI PAでWindowsを外付けHDDにインストールする利点

ご覧のように、AOMEI Partition Assistant Professionalの「Windows To Go Creator」機能を利用して、Windows10/11 OSを外付けHDDにインストールするには次のようなメリットがあります。

案内に沿っていくだけで操作が完了できます。すごく簡単です。誰でもできそうです。
インストール可能なWindowsにも制限がありません。AOMEI PAではWindows 7以降の各種Edition(例えば、Windows 11、Windows 8、Windows 8.1)をインストールすることが可能です。
Windows To Go認定のUSBメモリでなくても利用できます。純正では「Windows To Go認定USBメモリ」でないとインストールできない制限がありましたが、AOMEI PAでは一般流通のUSBメモリでも使用できます。
Windows10 Enterpriseがなくても普通のWindowsで使えます。純正のWindows To GoはEducationやEnterprise専用の機能でしたが、AOMEI PAのWindows To Go Creatorは一般向けのごく普通のWindowsでも使えます。
Macに挿しても使えます。Mac対応用に作成すれば、外付けHDDやUSBメモリをMacに挿して起動させてからWindowsを使用できます(電源投入時にOptionキーを長押しして、起動ドライブ選択時にUSBメモリを選べば起動させることができます)。
......

追加:DiskpartでブータブルUSBを作成する方法(CUI)

Windows OS標準コマンドの「diskpart」を使って、起動可能なUSBドライブを作成することができます。Windows OSでは、「diskpart」というコマンドを使うことで、コマンドラインでディスクのパーティションやボリュームを操作することができます。自動処理やWindows回復環境、Windows PE、Server Coreなどで大いに役立つコマンドです。

次は「diskpart」を使って、Windows10で起動可能なUSBドライブを作成する方法をご紹介しましょう。WindowsのISOイメージファイル、USBフラッシュドライブ(USBメモリ)も必要です。

ステップ 1. USBフラッシュドライブをお使いのコンピュータに挿入・接続します。Windows+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「名前」の欄に「diskpart」と入力し、「OK」をクリックします。

ステップ 2. 以下のコマンドを入力し、コマンドを1行入力したら「Enter」キーを押します。

list disk
select disk n(nはUSBフラッシュドライブのディスク番号です。)
clean
create partition primary

シンタックスを順番に入力

list partition
select partition 1
assign letter=P
select partition P
format fs=ntfs quick
active
exit

シンタックスを順番に入力

ステップ 3. 用意したISOイメージファイルをUSBメモリのルートディレクトリに置いてください。

💡ヒント:BIOSで起動ドライブの優先順位を変更し、USBメモリからWindows10を起動できるかどうか確認します。

外付けHDDへのWindowsインストールに関するFAQ

Q1:外付けHDDにWindowsをインストールするメリットは何ですか?

A1:外付けHDDにWindowsをインストールする主なメリットは、ポータビリティと互換性です。外付けHDDにWindowsをインストールすることで、異なるコンピューターで同じWindows環境を利用できます。また、既存の内蔵HDDやSSDの容量不足を補うこともできます。

Q2:外付けHDDにWindowsをインストールする方法はありますか?

A2:はい、外付けHDDにWindowsをインストールする方法があります。通常のWindowsインストールプロセスを行う際に、外付けHDDを選択することで、インストール先を外付けHDDに指定することができます。ただし、外付けHDDがブート可能であることを確認する必要があります。

Q3:外付けHDDにWindowsをインストールする際の注意点は何ですか?

A3:外付けHDDにWindowsをインストールする際には、以下の注意点に留意する必要があります。

外付けHDDがブート可能であることを確認します。
USB 3.0以上の高速な接続を使用することが望ましいです。
外付けHDDが予備のバックアップ用途で使用される場合は、Windowsのインストール先として使用しないことが推奨されます。

Q4:外付けHDDにWindowsをインストールすると、パフォーマンスに影響はありますか?

A4:外付けHDDにWindowsをインストールする場合、内蔵HDDやSSDに比べてパフォーマンスが低下する可能性があります。特にUSB接続を使用する場合、データ転送速度が低下することが考えられます。しかし、外付けHDDのパフォーマンスはデバイスの速度や接続方法に依存するので、個々の状況によって異なります。

Q5:外付けHDDにWindowsをインストールした場合、セキュリティ上のリスクはありますか?

A5:外付けHDDにWindowsをインストールする場合、セキュリティ上のリスクが増加する可能性があります。外付けHDDは取り外し可能なデバイスであり、紛失や盗難のリスクが内蔵デバイスより高くなります。また、外付けHDDを利用する際には、セキュリティソフトウェアの適切な設定や定期的なバックアップの実施が重要です。

結語

ここまでWindows10/11 OSを外付けHDDにインストールする方法をご紹介しました!数回のクリックだけで操作が完了できます。超便利でしょう。強力な「Windows To Go Creator」機能のほか、AOMEI Partition Assistant ProfessionalはGPTとMBR間でのディスク変換、2つのパーティション間でのアプリ移行など、もっと高度な機能も備えます。また、社内の台数無制限のコンピュータで使用可能なAOMEI Partition Assistant Unlimited(無期限版)もあります。

もし、この記事が役立つなら、友達や家族と共有しましょう!また、何か質問や提案がある場合は、[email protected]までご連絡ください。よろしくお願いします。

ゆき
ゆき・編集者
ゆきは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。