HDD/SSDの未割り当て領域を削除!パーティションの作成&拡張

概要:パーティションの作成、パーティションの拡張またはパーティションの復旧により、ハードディスク(HDD)の未割り当て領域が正常に削除され、消える(パーティションの空き容量になる)ことがあります。この記事では、未割り当て領域を最大限に活用して、新しいパーティション(ボリューム)を作成するか、既存のパーティションを拡張するか、未割り当てになったパーティションを復旧する方法についてご紹介します。

ゆき

投稿者:ゆき/更新日:2024年03月13日

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未割り当て領域とは?

Windowsのエクスプローラーでハードディスクの容量を確認すると、各パーティションの合計容量(総容量)はカタログや取扱説明書に記載されているHDD容量よりも明らかに少なく表示されています。こういう場合には「ディスクの管理」を開いてハードディスクの容量を確認すると、未割り当て領域がある可能性が大きいです。

 

「未割り当て」の領域は、パーティションが割り当てられていない領域です。主に「ディスクの管理」において、「未割り当て」の領域として表示されます。

HDDの未割り当て領域

未割り当て領域は、どのパーティションにも属していない領域です。新しいボリュームを作成したり、別のボリュームを拡張したりするのに使用できます。ボリュームを削除または縮小することで取得できます。

オペレーティングシステムが未割り当て領域にデータを書き込むことはできません。従って、未割り当て領域はエクスプローラーで表示されないのは当然です。未割り当て領域は、実際に使用可能なHDD容量がメーカー表記のHDD容量より少なく表示される主な原因となっています。

📖補足:
未割り当て領域は、HDD(ハードディスクドライブ)/SSD(ソリッドステートドライブ)と、USBメモリやSDカード等のリムーバブルディスクの場合、若干異なる意味を持ちます。
HDD/SSDの未割り当て領域は、新品の内蔵ハードディスク増設時や、パーティションを削除した時によく見られ、正常な挙動であることが多いです。
リムーバブルディスクの未割り当て領域は、ほとんどが論理障害です。何らかの不具合の結果、「未割り当て」になってしまった可能性が高いです。ただ、「未割り当て」でも記憶領域は認識しているので、障害の程度としては軽い部類に入ります。

なぜ、未割り当て領域の対処法が必要?

上述のように、未割り当て領域は「区切りのボリューム名が未設定の読み書き出来ない領域スペース」のことです。「使用することが出来ない無駄なスペース」、もっと端的に言えば、「使えない無駄な領域」と言えます。又、これに似た言葉で「空き容量」、「空き領域」(「使える有効な空いた領域」という意味)がありますが、これは「利用可能な未利用容量、領域」のことです。

未割り当て領域はもったいないことになります(特に空き容量不足のHDDにとって)。ディスク容量を最大限に活用するために、未割り当て領域を削除して、パーティションの空き容量に変更する必要があります。

🚨注:未割り当て領域を直接削除することはできません。

未割り当て領域を削除するために、未割り当て領域を利用して新しいパーティションを作成したり、既存のパーティションを拡張したりすることができます。そのほか、未割り当てになったパーティションを復旧することにより、未割り当て領域を削除することもできます。

次は、未割り当て領域の対処法を3つ(パーティションの作成&拡張、それに復旧)ご紹介しましょう。

未割り当て領域を削除する方法

ここでは、未割り当て領域を利用してパーティションを作成&拡張する3つの方法(Windows標準搭載ツール「ディスクの管理」「DiskPart」とサードパーティ製ソフトウェア「AOMEI Partition Assistant Professional」)について詳しく紹介しましょう。また、パーティションを復旧して未割り当て領域を削除する方法(「TestDisk」)も提供しています。

方法①:「ディスクの管理」でパーティションを作成&拡張

まずは「ディスクの管理」を開きます。デスクトップ画面でPC(旧コンピューター)アイコンを右クリックし、表示されるメニューから「管理」→「記憶域」→「ディスクの管理」を選択します。

或いは、WindowsロゴキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」に「diskmgmt.msc」と入力して「OK」をクリックします。

👍Windows 11/10/8/7でディスクの管理を起動する方法

🔎未割り当て領域を新しいパーティションとして利用

「未割り当て」領域を右クリックし、表示されるメニューから「新しいシンプルボリューム」を選択します。後は、ウィザードに従ってパーティションの作成を完成させます。

ディスク管理でパーティションを作成

ただし、「ディスクの管理」で未割り当て領域を利用して新しいパーティションを作成することに多くの制限があります。例えば、リムーバブルディスクまたは、2TBを超えるMBRディスクでパーティションを作成しようとする時に「新しいシンプルボリューム」がグレーで表示され、使用できないことがあります。

パーティション作成結果

★理由:
基本的に、リムーバブルディスク(USBメモリやSDカード)は全領域が1つのパーティションとして使用されます。複数のパーティションに分割することができません。
MBRディスクは2TBまでしか認識できません。また、最大4つのパーティション(4つのプライマリパーティション、または3つのプライマリパーティションと1つの拡張パーティション)が作成できます。

🔎未割り当て領域を既存のパーティションと結合

 

Windows 7 Home Premium(32ビット)で、パーティションを分割して、不要だったので削除したのですが、「未領域割り当て」を元のCドライブに戻す方法がわかりません。(赤丸の部分をCドライブに戻したいのです。)どなたか、教えて下さい。

--Microsoftコミュニティからの質問

未割り当てをCドライブに戻す

対象のパーティションを右クリックし、表示されるメニューから「ボリュームの拡張」を選択します。後は、ウィザードに従って、未割り当て領域を既存のパーティションに追加します。

🚨注:「ディスクの管理」での拡張はドライブのすぐ後ろ(右隣り)に未割り当て領域がある場合のみ可能です。

ディスク管理でパーティションを拡張

👍「ボリュームの拡張」機能がグレーで表示される原因はなんですか?

方法②:「DiskPart」でパーティションを作成&拡張

まずはdiskpartコマンドを起動します。diskpartコマンドはコマンドプロンプト上で利用するツールで、コマンドプロンプトを管理者権限で開き、「diskpart」と入力すれば起動できます。

或いは[Windows]+[R]で[ファイル名を指定して実行]ダイアログを表示させ、直接「diskpart」と入力してもよいです。このときユーザーアカウント制御(UAC)によるアクセス許可画面が表示されるので、[はい]を選択します。

diskpartコマンドが起動したら、後はディスクやパーティション、ボリュームなどを操作するコマンドを対話的に入力して利用しましょう。

👍Windows10/11でDiskPartコマンドを使用する方法

🔎未割り当て領域を新しいパーティションとして利用

以下のコマンドを1つずつ入力してください。それぞれの行は異なるコマンドです。1つ入力したらEnterキーを押して、次の行に進みます。

list disk - ディスク一覧を呼び出します。
select disk n - nは対象となるディスク番号です。
create partition primary size=x - xは作成したいパーティションサイズ(MB)です。
assign letter=H - Hは指定したいドライブ文字です。
format fs=ntfs quick - パーティションのフォーマットを実行します。

🔎未割り当て領域を既存のパーティションと結合

以下のコマンドを1つずつ入力してください。それぞれの行は異なるコマンドです。1つ入力したらEnterキーを押して、次の行に進みます。

list disk
select disk n
list partition - 対象となるディスクのパーティション一覧を呼び出します。
select partition m - mは拡張したいパーティション番号です。
extend size=x - xは拡張したいパーティションサイズ(MB)です。
🚨注:
拡張したいパーティションの右側に隣接する未割り当て領域が必要です。
引数を付けずにextendだけを実行すると、対象パーティションの右側に隣接するすべての未割り当て領域は追加されます。即ち、パーティションを最大サイズまで拡張します。

方法③:AOMEI Partition Assistantでパーティションを作成&拡張

ご覧のように、Windows標準搭載ツール「ディスクの管理」「DiskPart」の「新しいシンプルボリューム」と「ボリュームの拡張」両方の機能にいくつかの制限があるため、ここでは強力なパーティション管理ソフト「AOMEI Partition Assistant Professional」を代替品としてパソコン初心者にも強くお勧めします。

AOMEI Partition Assistant Professionalでデータを失うことなくMBRディスクをGPTディスクに変換できるので、2TB以上のディスクでも未割り当て領域を利用して新しいパーティションを作成することができます。また、未割り当て領域がどこにできても、既存のパーティションに結合・追加できるので、隣接していないパーティションでも拡張することができます。

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ヒント:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

🔎未割り当て領域を新しいパーティションとして利用

手順 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロード、インストール、起動します。「未割り当て」領域を右クリックして「パーティションを作成」を選択します。

パーティションを作成

手順 2. ポップアップウィンドウで、新しいパーティションのサイズや位置などを編集してから、「はい」をクリックしてメイン画面に戻ります。

パーティションを編集

手順 3. メイン画面の左上にある「適用」をクリックしてパーティションの作成を実行します。

適用

🔎未割り当て領域を既存のパーティションと結合

手順 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロード、インストール、起動します。「未割り当て」領域を右クリックして「詳細処理」⇒「パーティションを結合」を選択します。

パーティションを合併

手順 2. ポップアップウィンドウで、未割り当て領域が自動的に選択され、未割り当て領域と結合したいパーティションにチェックを入れて「はい」をクリックします。

パーティションを選択

手順 3. メイン画面の左上にある「適用」をクリックしてパーティションの結合を実行します。

適用

おまけ!未割り当てになったパーティションを復旧

パーティションに関する情報は、パーティションテーブルに保存されています。パーティションテーブルは、一般的にユーザーが直接見たり操作することはありません。ただ、パーティションに関する操作をすると、パーティションテーブルが書き換えられるので、間接的にユーザーが操作する領域でもあります。

「未割り当て」であれば、その領域はパーティションテーブルで指定されていないことを意味します。新たなパーティションとして、自由に使える領域です。まだ別のデータで上書きされていない限り、パーティションの痕跡をたどって、パーティションを復旧できる可能性はあります。

🔊TestDisk

実は、「TestDisk」という、それを行うために作られたソフトウェアがあります。「未割り当て」になってしまったパーティションも、「TestDisk」を使えば復旧できるかもしれません。ここでは、実際に「未割り当て」状態にしたハードディスクを例に復旧作業を行っています。

👍「TestDisk」の使い方

TestDisk

🔊AOMEI Partition Assistant Professional

Windows 11、10、8、7でパーティションが削除されて未割り当て領域になっている場合には、AOMEI Partition Assistant Professionalのような強力なサードパーティ製パーティション管理ソフトを使用して、誰でも失われたパーティションを簡単に復元することができます。

AOMEI Partition Assistant Professionalを利用してWindows10で紛失したパーティションを復元(未割り当て領域を削除)するには、以下の手順に従ってください。

手順 1. まずは「未割り当て」になってしまったパーティションを「ディスクの管理」で確認する必要があります。そしてAOMEI Partition Assistantをダウンロードし、インストールし、実行します。

手順 2. ツールバーの「復元」タブをクリックし、ドロップダウンメニューから「パーティションを復元」を選択します。

パーティションの復元

手順 3. パーティション復元画面で失われたパーティションを含むディスクを選択し、「次へ」をクリックします。

ディスクを選択

手順 4. 「高速スキャン」を選択します(「高速スキャン」は「完全スキャン」より早いため、最初にこのオプションを選択することをお勧めします)。高速スキャンを使用して紛失したパーティションを見つけない場合は、完全スキャンを試すことをお勧めします。

高速検索

手順 5. 紛失したパーティションを選択し、「続行」をクリックします。

失われたパーティションを選択

手順 6. 紛失したパーティションの復元が完了した後、Windowsファイルエクスプローラーに移動して、パーティションが正常に復元されているかどうかを確認できます。その中のデータにも正常にアクセスできますか?失われた大切なデータを取り戻しますか?

🎯補足:また、パーティション上のデータが破損した場合や失われた場合には、AOMEI Partition Assistant Professionalを利用して、データを復旧することもできます。

未割り当て領域の削除に関するよくある質問

未割り当て領域削除とは何ですか?

未割り当て領域削除は、ハードディスクやストレージデバイス上の未使用領域を解放するプロセスです。これにより、新しいデータを保存するための領域が確保されます。

未割り当て領域削除の方法はありますか?

未割り当て領域を直接削除する方法はありませんが、未割り当て領域を利用して新しいパーティションを作成したり、既存のパーティションを拡張したりすることで削除することができます。そのほか、未割り当てになったパーティションを復旧することにより、未割り当て領域を削除することもできます。

未割り当て領域を削除する必要性はありますか?

未割り当て領域を削除することで、ディスク容量を最適化し、新しいデータを保存するためのスペースを確保できます。また、セキュリティ上の理由から、不要な未割り当て領域を削除することが推奨される場合もあります。

未割り当て領域削除によってデータが失われる可能性はありますか?

未割り当て領域を削除する操作は、通常、データを削除するわけではありません。ただし、誤った領域を削除すると、重要なデータが消失する可能性がありますので、慎重に操作する必要があります。

未割り当て領域削除の前にバックアップを取る必要はありますか?

未割り当て領域を削除する前に、重要なデータのバックアップを取ることを強くお勧めします。万が一、誤ってデータを削除した場合でも、バックアップからデータを復元することができます。

未割り当て領域を削除するとディスクのパフォーマンスに影響はありますか?

未割り当て領域を削除することで、ディスクのパフォーマンスが向上することはありません。ただし、ディスク容量を最適化することで、全体的なシステムのパフォーマンスを向上させることができる場合があります。

未割り当て領域削除を行う際の注意点はありますか?

未割り当て領域を削除する際には、誤って重要なデータを削除しないように注意する必要があります。また、操作を行う前に、データのバックアップを取ることや、操作手順を正確に理解することが重要です。

未割り当て領域の削除によってディスク容量はどれくらい増加しますか?

未割り当て領域の削除によって増加するディスク容量は、削除される領域のサイズに依存します。一般的には、削除される領域が大きいほど、増加する容量も大きくなります。

未割り当て領域の削除は、どのような場面で行うべきですか?

未割り当て領域の削除は、ディスク容量が不足している場合や、不要な領域を解放してストレージを最適化したい場合に行うことが推奨されます。

未割り当て領域の削除は、セキュリティ上のリスクを伴いますか?

未割り当て領域の削除自体はセキュリティ上のリスクを伴いませんが、削除した後にデータが復元される可能性があることを考慮する必要があります。重要なデータを含む場合は、データの完全な消去を行うことが推奨されます。

まとめ

この記事では、HDDの全領域を使用するために、未割り当て領域の対処法(削除方法)を提供しています。「ディスクの管理」またはAOMEI Partition Assistant Professionalで未割り当て領域を利用して新しいパーティションを作成、既存のパーティションを拡張するか、「TestDisk」で未割り当てになったパーティションを復旧することにより、HDD/SSDの未割り当て領域を削除することができます。

パーティションの作成や結合のほか、ディスクを管理するためにAOMEI Partition Assistant Professionalはパーティションの消去、クローン、移動、フォーマットや分割などの機能も備えています。

はい、以上です。ご参考になれば、幸いです。もしご不明な点などがありましたら、遠慮なくご質問ください。弊社のメールは:[email protected]。ここまでありがとうございました。最後!問題を解決しておめでとうございますヽ(〃'▽'〃)ノ☆!

ゆき
ゆき・編集者
ゆきは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。