【Windows 7/8/10/11】OSをM.2 SSDに移行する方法

この記事では、Windows 7/8/10/11でOSを、転送速度に優れたM.2 SSDに移行する方法を紹介します。

ゆき

投稿者:ゆき/更新日:2023年10月19日

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M.2 SSDについて

最近、パソコンの高速化にM.2 SSDは大きく貢献していると思います。M.2 SSDという名前はよく聞いていますけど、一体どんなことなのでしょうか?知らない方はけっこう多いのではないかと思います。次は、M.2 SSDについてご紹介しましょう。

M.2とは

 

M.2(エムドットツー)(旧称:Next Generation Form Factor、NGFF)は、コンピュータの内蔵拡張カードのフォームファクタと接続端子について定めた規格である。M.2はmSATA(英語版)の後継として開発された。機能性に優れカードの幅や長さについてもより柔軟性を持つことから、SSDやそれを組み込むウルトラブックやタブレットコンピュータなどの小さいデバイスに適した規格とされる。

M.2は本質的にはSATA Expressの小型版といえる。M.2の提供するバスインターフェイスは論理的にはSATA Expressの上位互換である。M.2はSATA Expressの持つPCI ExpressとSATA 3.0との互換性に加えて、USB 3.0との内部互換性を備える。M.2端子には一つ以上の切り欠きがあり、組み合わせで機器のタイプを示す。

--フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』により

【要するに】M.2はIntel 9シリーズ以降のマザーボード(例えば、Z97、H97、X99マザーボード)で正式サポートされた機器接続のための規格の1つです。この新しい規格は機能性や柔軟性に優れています。従来あるさまざまなインターフェース規格に対応しています。中でも多いのが、マザーボードとストレージを接続するSerial ATAと、拡張スロットの利用に使われるPCI Expressです。また、従来のコネクターとの互換性はないものの、データ転送の技術は互換性を持っています。接続にはスロット形状を採用し、板がむき出しになったような基板が一般的です。

M.2 SSDとは

M.2 SSDは「M.2規格を接続端子としたSSD」ということになり、本体への接続にはケーブルを用いず、そのままマザーボードへ差し込むスロット方式を採用しています。そのため、M.2 SSDの外観は基板がむき出しになったように見えることが特徴です。

M2 SSD

そのほかの情報

●M.2には「B key、M key、B&M key」の3種類があります。

●M.2 SSDはマザーボード上のM.2ソケットに挿入してネジで固定します。

●今一番使われているM.2 SSDのサイズが「2280」になります。他にも細かなサイズ(例えば、2230/2242/2260/22110等)もあります。

※ヒント:「2280」の 22が「幅」、80が「長さ」になっています(単位はmm)。他にも幅が違うタイプがありますが、普通はお目にかかることもないので、割愛させていただきます。

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Windows 7/8/10/11 OSをM.2 SSDに移行する理由

M.2 SSDのメリット

従来の接続方式「SATA」や「mSATA」などと比較したとき、M.2にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、M.2 SSDが持つメリットについてご紹介します。

◎従来のSSDより小さい

まず、M.2端子はmSATA端子よりも更に小型であるため、M.2 SSDは更にコンパクトなサイズのSSDです。コンパクト化・小型化・軽量化という利点は、多くのスペースを節約できます。

豆知識:
mSATAはカードのような形状で約30mmの幅がありますが、M.2はスティック状で幅は約22mmで、より小型化されています。小型化が要求されるモバイルノートPCやタブレット端末はもちろんですが、マザーボードのベイを占有しないなどのメリットもあるため、近年はデスクトップPCでM.2 SSDが採用されることも少なくありません。

◎データ転送速度が超高速

M.2 SSDのメリットとして、インターフェイス次第でデータ転送速度を向上させられる点も挙げられます。例えば、内部インターフェイス(ストレージとのインタフェース、内部での接続)にPCI Expressを用いて、PCIeを効率よく制御できる「NVMe(NVM Express)」という仕組みを採用したM.2 SSDの最大転送速度は「理論上は40Gbps」となり、従来規格SATA3の転送速度の上限「理論上は6Gbps」よりも高速なデータ転送速度が可能です。また、データの読み込み書き込みも速いです。

◎そのほかのメリット

そのほか、M.2 SSDは「2.5インチSSDのように電源ユニットからSATA電源ケーブル、マザーボードからSATAケーブルを接続する必要がない」「衝撃に強い」......メリットもあります。

※補足:メリットがあればデメリットもあるでしょう。M.2 SSDの代表的な欠点は発熱問題です。データ転送速度が超高速な分、発熱がすごいです(その分性能が落ちてしまう)。また、M.2 SSDを搭載するとマザーボード上のSATA3ポートが使えなくなることがあります。

なぜOSをM.2 SSDに移行したい?

ご覧のように、M.2 SSDには様々なメリットがあるので、多くのユーザーがコンピューターのパフォーマンスを向上させるために、OSをM.2 SSDにインストールしようと思っています。M.2 SSDの容量が古いHDDより大きい場合、HDD全体をM.2 SSDにクローンすることは、確かにOSをM.2 SSDにインストールする良い解決方法です。しかし、一般的にSSDの容量はHDDよりも小さいです。こういう場合には、システム(OS)のみをM.2 SSDへ移行し、M.2 SSDを起動ドライブとして使用、HDDをデータストレージとして使用したほうがよいでしょう。

ここでは、強力なディスクパーティション管理ツール「AOMEI Partition Assistant Professional」をご紹介したいと思います。その「OSをSSDに移行」ウィザードに従って、パソコン初心者でもOSをM.2 SSDへ簡単かつ高速に移行することができます。Windows 11、10、8.1/8、7、Vista、XP(32ビット版と64ビット版)に対応します。次はOSをM.2 SSDに移行・コピー・クローンする方法について解説していきましょう。

Windows 7/8/10/11 OSをM.2 SSDに移行する方法

AOMEI Partition Assistant Professionalを使ってOSをM.2 SSDに移行する詳細手順は次の通りです。

ステップ 1. M.2 SSDをパソコンと接続する

まず、M.2 SSDをお使いのパソコンに接続します。Windowsで認識できることを確認します。

🎄M.2 SSDは通常マザーボードに装着して使用します。

🎄マザーボードにM.2インターフェースがない場合は、M.2 SSD用のPCIカード(PCIボードのM2接続端子・インターフェース)を利用することで装着が可能となります。

🎄もちろん、M.2 SSDをSATAやUSBに変換するアダプターやケースもあります。

M.2 SSDを接続

ステップ 2. 「OSをSSDに移行」を開く

AOMEI PA Proのデモ版を無料でダウンロード、インストール、起動します。

Proのデモ版 ダウンロード数が6千万回を超えた
安全かつ快適
ヒント:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

ツールバーの「クローン」タブ⇒ドロップダウンメニューから「OSをSSDに移行」をクリックします。

OSをSSDに移行

ポップアップウィンドウで「OSをSSDに移行」操作を確認して「次へ」をクリックします。

次へ

ステップ 3. 移行先を選択する

M.2 SSD上の未割り当て領域を移行先として選択して「次へ」をクリックします。

SSDを選択

🎃選択したM.2 SSDに既存のパーティションがある場合、「私は、ディスク*上のすべてのパーティションを削除してディスクにシステムを移動したい」チェックボックスにチェックを入れる必要があります。

次のウィンドウでは、移行先のパーティション(M.2 SSD上のシステムパーティション)のサイズ、位置、それにドライブ文字などを変更することができます。もちろん、デフォルト設定を維持してもいいです。そして「次へ」をクリックします。

🎃デフォルトでは、移行先のパーティションサイズは、移行元のシステムパーティションサイズと同じです。

パーティションのサイズを変更

ステップ 4. OS移行操作を確認する

ここでは、移行先のM.2 SSD(ターゲットドライブ)から起動する方法&注意事項について説明します。よく読んだ後「完了」をクリックします。

完了

操作実行結果が表示されるので、確認して問題なければ「適用」⇒「続行」をクリックし、M.2 SSDへのOS移行が始まります。

適用

かなり便利でしょう。手間や時間がかかりません。誰でも簡単に操作できます。

まとめ

従来のハードディスク(HDD)に代わる記憶媒体として急速に利用が拡大しているのがSSDです。SSDをパソコンへ接続するために用いられるインターフェース(記憶装置の接続方式規格)は様々な種類がありますが、その中で最近採用が増えているのが「M.2」と呼ばれるものです。M.2 SSDは多くのメリットがあるので、ますます多くの人々は、OSをM.2 SSDに移行したいと思います。この記事では、M.2 SSDについてのこと、M.2 SSDへのOS移行ソフト、またはOSをM.2 SSDに移行する方法などを詳しく説明しました。参考になれば、幸いです。

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ゆき
ゆき・編集者
ゆきは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。