【解決策】ボリュームの縮小に十分な空き容量がありません

パーティションを管理するとき、「十分なディスク領域がないので、この操作を完了できません」というエラーにあったことがありますか?Windowsのディスク管理にはいくつかの制限があるため、ボリュームの縮小に十分な空き容量がないという問題に遭遇することがあります。本記事では、この問題の原因と解決策を紹介します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2023年09月22日

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エラー:十分なディスク領域がないので、この操作を完了できません

「ディスクの管理」を使用してボリュームを縮小する時、ボリュームの縮小に十分な空き領域がない問題に遭うかもしれません。1つの状況は、ここに確かに多くの空き領域がありますが、縮小することができるスペースがほんの少し表示されます。もう1つの状況は、縮小できる十分な領域が表示されますが、パーティションを縮小する際に、ほとんどの場合、システムパーティションで「十分なディスク領域がないので、この操作を完了できません。」というエラーが発生することがあります。

エラーメッセージ

ボリュームの縮小に十分な空き容量がない原因

🎃原因1.ボリュームの状態が変わる

「ディスクの管理」を開いた後、他のアプリがパーティションに何らかの変更を加えた場合、「ディスクの管理」で表示されるボリュームの状態は実際とは異なるものになります。したがって、「ディスクの管理」でボリュームを縮小しようとすると、上述のエラーが表示されます。そのほか、ボリュームの拡張やボリュームの削除など、他の操作を行う際にも、「十分なディスク領域がないので、この操作を完了できません。」というエラーメッセージが表示されることもあります。

🎃原因2.ボリュームの中に移動不可能なファイルがある

もしボリュームの中に移動不可能なファイルがあると、ボリュームを縮小することはできません。ボリュームの末尾にページファイルやその他の移動できない/ロックされたシステムファイルがある場合も、「十分なディスク領域がないので、この操作を完了できません。」という問題が発生する可能性があります。

🎃原因3.拡張パーティションとディスク管理ツールの制限

拡張パーティションとディスク管理ツール自体の制限により、空き領域に新しいパーティションを作成することはできません。

ボリュームの縮小に十分な空き容量がない解決策

ここでは、ボリュームの縮小に十分な空き容量がない問題の効果的な3つの方法を集めています。自分の状況に合った方法を選んでください。

▶方法1.ディスクを再スキャンする

ほとんどの場合、「操作」タブの「ディスクの再スキャン」オプションをクリックすると、この問題を解決することができます。パーティションとボリュームが再読み込みされた後、ボリュームの縮小や他の操作を行うことができます。以下の手順に従ってください。

ステップ 1. 検索ボックスで「ディスクの管理」を検索することで「ディスクの管理」を開きます。

ステップ 2. 画面左上の「操作」をクリックし、「ディスクの再スキャン」を選択します。

ディスクの再スキャン

▶方法2.移動できないファイルを無効化する

一部のシステムファイル、hiberfil.sysやpagefile.sysなどの移動できないファイルがあると、ボリュームを縮小できない可能性があります。これらのファイルは、Windowsの内蔵ツール「ディスクの管理」を通じて移動することはできませんので、移動できないファイルを手動で無効にする必要があります。

これらのファイルが隠しファイルですので、エクスプローラの上の「表示」の欄で「隠しファイル」にチェックを入れ、隠しファイルをエクスプローラで表示させる必要があります。

隠しファイル

では次、ボリュームにある移動できないファイルを無効にする方法を説明しましょう。

ボリュームを縮小した後、再度機能を有効にすることをお勧めします。

ステップ 1. ボリュームの縮小に十分な空き容量がないことを解決するには、システムの保護を無効にすることができます。

「Win+R」キーを同時に押します。
「ファイル名を指定して実行」ボックスに「SystemPropertiesProtection.exe」と入力します。「Enter」キーを押します
縮小したいボリュームをクリックします。
「構成」をクリックします。

システムの保護

「システムの保護を無効にする」を選びます。
「適用」をクリックします。
「OK」をクリック→再起動します。

システムの保護を無効にする

ステップ 2. ボリュームの縮小に十分な空き容量がないことを解決するには、ハイバネーション(hiberfil.sys)を無効にします。

「スタート」をクリックします。
検索ボックスに「CMD」と入力します。
「CMD」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
「powercfg.exe /hibernate off]と入力します。
「Enter」キーを押します。
再起動します。

コマンド

ステップ 3. ボリュームの縮小に十分な空き容量がないことを解決するには、ページファイル(pagefile.sys)を無効にします。

「Win+R」キーを同時に押します。
「ファイル名を指定して実行」ボックスに「SystemPropertiesPerformance.exe」と入力し、「Enter」キーを押します。
「詳細設定」をクリックします。
「仮想メモリ」下の[変更(C)]をクリックします。

詳細設定

「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する(A)」を外します。
縮小したいボリュームをクリックします。
「ページングファイルなし(N)」を選びます。
「設定」をクリックします。
「OK」をクリックします。
再起動します。

ページングファイルなし(N)

ステップ 4. ボリュームの縮小に十分な空き容量がないことを解決するには、カーネルメモリダンプを無効にします。

「スタート」をクリックします。
「コントロールパネル」を選択します。
「システムとセキュリティ」をクリックします。
「システム」をクリックします。
「システムの詳細設定」をクリックします。
「起動と回復」下の「設定」をクリックします。
「デバッグ情報の書き込み」下のドロップダウンメニューから「なし」に設定します。
コンピュータを再起動します。

デバッグ情報の書き込み

これで、ボリュームを縮小し、その上のパーティションサイズを変更するようになります。

以上のすべての手順を試した後、望むようなボリュームの量を縮小できるはずですが、まだ適当なスペースの量を縮小できないなら、サードパーティ製のフリーソフトを試すことができます。

▶方法3.AOMEI Partition Assistant Standardを利用する

AOMEI Partition Assistant StandardはWindows 11/10/8/8.1/7/XP/Vistaに適切であるソフトであり、パーティションの空き領域の合計量までも縮小することができます。

上述の方法でボリュームの縮小に十分な空き容量がない問題を解決できない場合、このフリーソフトを利用し、移動できないファイルを無効化せずにボリュームを縮小することができます。

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注:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

ステップ 1. 縮小したいボリュームを右クリックし、「パーティションをリサイズ/移動」を選択します。

Cドライブパーティションをリサイズ

ステップ 2. この画面では、スライダを左にドラッグし設定を調整するか、「サイズ」欄に値を変更することで、ボリュームを縮小します。「はい」をクリックします。

Cドライブのパーティションを縮小

このパーティションを移動したい

ステップ 3. メインインターフェイスで保留中の操作を確認し、「適用」をクリックし、「続行」をクリックします。

適用を操作

まとめ

Windowsでボリュームの縮小に十分な空き容量がない原因でボリュームを縮小できない場合、問題を解決するには、ディスクの再スキャン、移動できないファイルの無効化、サードパーティ製ソフトの使用の3つの方法があります。比較すると、AOMEI Partition Assistantの方が簡単で安全です。

このパーティション管理ソフトを使用すると、容量不足の警告なしに、Windowsのボリュームを正常に縮小することができます。もし未割り当て領域を他のパーティションに追加したいなら、「パーティションを結合」機能を使って、同じディスク上の任意のパーティションに未割り当ての領域を追加することができます。

さらに、AOMEI Partition Assistant Professionalには、SSDやHDDへのOSの移行、データ損失なしでMBR・GPTディスクへの変換、ディスクのクローンなど、多くの便利な機能が実装されています。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。