MBRディスクとGPTディスクの違いは何ですか?

新しいHDDまたはSSDを初めて使用する前に初期化(ォーマット)が必要とされます。しかし、ディスクの初期化を実行する時にパーティション方式を選ぶよう求められます。どちらかを選択するか決めないと、パソコンがHDD・SSDを認識しません。この記事では、MBR(マスターブートレコード)とGPT(GUIDパーティションテーブル)2種類のパーティションスタイルの違いについてご紹介します。

ゆき

投稿者:ゆき/更新日:2024年01月24日

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はじめに

 

HDDまたはSSDを増設した後、Windows 11、Windows 10、Windows 8/8.1、Windows 7標準搭載のツール「ディスク管理」を起動すると、以下のような画面が出てきて、MBRとGPTどちらかを選択しなければなりません。

通常、WindowsはデフォルトでMBRにディスクを初期化します。

 

初期化

ご存知のように、新しく購入したHDD(またはSSD)をストレージデバイスとして使う前に、まずディスクの初期化(フォーマット)が必要です。しかし、初期化時にMBR形式とGPT形式、2種類のパーティションスタイルから1つを選ぶことが要求されます。

こういう時、ほとんどの人はMBRとGPTの違い、各形式のメリット/デメリットをよく知らないため、GPTを選択せずに「OK」を直接クリックして次のステップに進み、初期化を完成させます。

➤しかし、実はGPTディスクを選択、使用したい人がいるし、一定期間経過後、MBRパーティションスタイルは何らかのニーズを満たせないことに気づき、GPTディスクに変換したい人もいます。

ディスクをMBRからGPTに変換、またはGPTからMBRに変換する方法

さて、MBRとGPTどっちがいいですか?MBRディスクとGPTディスクの違いはいったい何ですか?次はMBRとGPTについてのことをご紹介しましょう~

MBRとGPTの違い

Windowsのパーティション方式には、MBRとGPT2種類があります。

概要

MBRとは、マスターブートレコードの略語であり、古くて一般的に使用されているパーティションスタイルです。

GPTとは、グローバル一意識別子パーティションテーブルの略語であり、UEFIに関連した新しいパーティションスタイルです。

パーティション方式(MBR&GPT)はディスクのスタイルを決めます。ディスクがMBR形式(またはGPT形式)に初期化された後、MBRディスク(またはGPTディスク)になります。MBRディスクとGPTディスクの基本的なレイアウトは下図のとおりです。

MBRディスクのレイアウト

GPTディスクのレイアウト

ディスクのスタイルにより、ディスク上のパーティションを管理するスキームが異なります。2つのパーティションスキームの違いは、情報化時代の急速な発展によって引き起こされます。古いスキームは、より多くの欠点を持っているため、時代の変化に適合するために新しいスキームが導入されています。

MBRのメリット・デメリット

MBRは古くからあるパーティション形式で、XP以前のOSでも使用可能です。ただし、MBRディスクの容量が2TB(232×512バイト)までしか認識できないという制限があります。プライマリパーティションを4つまたは3のプライマリパーティションと1つの拡張パーティションまで作れます。

GPTのメリット・デメリット

しかし、時間が経つにつれて、より多くのストレージ容量を使う必要があります。

GPTは新しいパーティション形式で、2TBを超える大容量ハードディスクを正常に認識できるし、128個までのプライマリパーティションをサポートします。ただし、Windowsが正式にGPTに対応したのはWindows Vista以降となるので、XPを含め以前のOSでは使用できません。それに64bitの環境が必要となってきます。

●ちなみに、古いシステムに対してある程度の後方互換性を提供するために、GPTディスクとMBRディスクは1台のパソコンで共存することができます。

HDDがMBRかGPTか確認する方法

MBRとGPTの違いが分かった後、今使用しているパーティションスタイルがMBRなのかGPTなのかに心当たりがない場合は、下記の方法で確認できます。

✏2つの方法を提供して、お使いのディスクはMBRかGPTかをチェックしましょう~(●'◡'●)

ディスクの管理を使う

step 1. Windowsキー + Rキーを同時に押し、実行ボックスに「diskmgmt.msc」と入力し、「OK」をクリックすることで「ディスクの管理」を開きます。

ディスクの管理を起動する方法

ディスクの管理を開く

step 2. 確認したいディスク(ここではディスク0です)を右クリックして「プロパティ」を選択します。

プロパティを選択

step 3. 「ボリューム」タブを選択し、「パーティションのスタイル」欄でお使いのディスクはMBRかまたはGPTかを知ることができます。

パーティションスタイルのチェック

DiskPartコマンドを使う

「ディスクの管理」ツールの他に、コマンドプロンプトでDiskPartユーティリティを使用してパーティション方式を確認することもできます。

step 1. スタートボタンをクリックし、検索ボックスに「diskpart」と入力し、検索結果からdiskpartを右クリックして「管理者として実行」を選択することでDiskPartユーティリティを起動します。

diskpartを開く

step 2. そして「list disk」コマンドを入力し、Enterキーを押すことでPCと接続した全てのディスクを表示させます。

アスタリスクが表示

※注意:ディスクはGPTの場合、その「GPT」欄にアスタリスク(*)が表示されます。MBRの場合、「GPT」欄に何も表示されません。この例では、ディスク0はMBRディスク、ディスク1はGPTディスクが分かります。

MBRまたはGPT - どっち選ぶ?

すでに4つのプライマリパーティションがあるMBRディスクでは、どうしても5つ以上のパーティションを作成したい場合、1つのプライマリパーティションが論理ドライブになる必要があります。また、新たに作成されたパーティションも論理ドライブです。

つまり、MBRディスクでは5つ以上のパーティションを利用したい場合に、最大3つのプライマリパーティションしかありません。残りの1つは拡張パーティションで、その中に作成できる論理ドライブの数に上限がありません。

>>【結論】そのため、4つを超えるプライマリパーティションを作りたい場合、初期化の時、GPT形式を選択したほうがいいです。

また、2TB以上の大容量ハードディスクを扱うことができるのは、GPT形式だけです。

>>【結論】そのため、2TBを超えるHDDの全領域を利用したい場合、初期化の時、GPT形式を選択したほうがいいです。解決済み:Windows 7/10/11で3TB HDDが全容量を認識しない

GPTのパーティションスキームが多くの利点を持っている以上、すべてのディスクはこのパーティションスキームを採用するわけですか?いいえ、一部のWindowsシステムはこのパーティションスキームをサポートしません。

●Windows XP x64 Editionでは、GPTディスクをデータ保存用の追加ディスクのみとして利用することができます。

●Windows XP 32ビット版/Windows 2000/Windows NT 4.0それにWindows95/98はGPTディスクをサポートしません。このような古いWindows OSではMBR形式しか扱えず、GPT形式のディスクを接続すると「GPT保護パーティション」だけが見えます。GPTディスクの内部のデータにアクセスできません。

●Windows 11、10、8.1/8、7、VistaおよびWindows Server 2003、2008(R2)、2012(R2)、2016、2019、2022の全てのバージョンでは、GPTディスクをデータ保存用のディスクとして利用できますが、UEFIに対応する64ビット版のシステムだけでは、GPTディスクをシステム起動用のディスクとして利用できます。

※注意:GPT形式をサポートするシステムではMBRディスクとGPTディスクを併用することができます。しかし、UEFIをサポートするシステムで、ブートパーティションはGPTディスクに存在しなければなりません。他のデータディスクはMBR形式とGPT形式、どっちでもいいです。また、MBRディスクとGPTディスク両方はベーシックディスク(またはダイナミックディスク)でもいいです。

終わりに

データを保存したり、システムをインストールしたりするために、「ディスクの初期化」で新しいHDD/SSDをMBRまたはGPTに初期化しましたが、後は2TBの壁とか、互換性無しとかの原因で選択したパーティションスタイルを他のパーティションスタイルに変換する必要がある場合、強力なディスク&パーティション管理ソフト - AOMEI Partition Assistant Professional(デモ版)を使用することができます。

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注意:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。
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このソフトは誰でも簡単に使えます。データを失うことなく、MBR形式とGPT形式の間の変換、論理ドライブとプライマリパーティションの間の変換、ベーシックディスクとダイナミックディスクの間の変換などができます。
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異なるバージョンの比較
ゆき
ゆき・編集者
ゆきは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。